こんにちは。
プラザセレクトグループ代表の三谷浩之です。

私は「信じて疑わない」を大切にしています。これがうまく身につくと良いことがたくさんあります。そこで今回はこの魔法の言葉を私がどうやって使ってきたかを紹介します。

私が新卒入社した会社は新人賞という賞がありました。当時の私はその賞をとることを目標にしていました。結果的に私の年代は該当者なしで誰も受賞できませんでした。最有力候補者として私の名前があがったが見合わせという結果が出たのでした。結果はそうだったのですが当時の私は入社して3ヶ月目くらいの夏頃、自分が新人賞を手にすると思い込んでいました。その時期にはまだ実績は出ていなかったのですが、なんの根拠もなくすでに新人賞を自分が受賞することが決まっていると信じていたのです。だから受賞式で壇上で賞状を受け取りスピーチするイメージまでできていてその原稿を考えていたほどです。そして「こんにちは。〇〇支店の三谷です。この度は・・」みたいにそのスピーチの練習までしていました。今思えば完全に頭がおかしいですね。

他にも、就職活動中はその会社に入社することを決めていましたし、ある団体の営業コンペがあり日本全国の建築会社の中で成績を競うものがあったのですがそこで日本一になることも決めていました。会社を興して社長になることも、その会社が初年度から黒字化することも、すごいなぁと言ってもらえる程度の業績を出し続けることも過去の自分は信じて疑っていませんでした。

もっと頭がおかしい事例を言えば、私は20代は飛び込み営業をしていたのですが正直この営業スタイルは心が折れます。多くの同僚が成果を出せず悩み苦しみ辞めていきました。私も同じく何度も心が折れ、またその折れた心を無理やりまっすぐに伸ばして毎日歩き回っていました。そんな時訪問先のお宅の門が偶然あいていたら「俺が来るのを待ってな、これは絶対契約になるわ、よしそこまで待ち焦がれてるなら訪問してやろうじゃないか」と心の中で思って飛び込みしていました。

当然そんなことはなく、みなさんの予測通り心無い言葉を浴びせられながらドアが閉まるのはいつものことでした。飛び込み営業のつらさは商品がいらないと拒絶されているはずなのに、何度も何度も断られ続けているうちに自分という人間が全否定されているような気になってくるところです。肉体的にもしんどいのですが、それに拍車をかけてこの精神的負担が決定打となり心が折られ多くの人が辞めていきます。

今思えばその精神攻撃の回避をしているうちにいつの間にか身についたのが「信じて疑わない」だったのかもしれません。またその言葉を当時の社長もよくおっしゃられていました。今は立場は変わりましたがいまだにこの「信じて疑わない」は自分の軸をぶらさないための心強い魔法の言葉だと思い活用し続けています。

人の心は揺れます。どんなに強い決意であったとしても、現実がうまくいかなかった時や周囲からの声によって人はあまりにもあっけなく不安にさいなまれるものです。
「本当にこれでいいんだろうか」「他にもっといい道があるんじゃないだろうか」「もしかしたら自分は間違っているのではないか」「こんなことをしてうまくいくのか」

時には会社や上司、パートナーや友人までにも疑惑の目が行きます。
「俺ばっかり損するようになってる気がする」「口でうまくいっているだけだろ」「同僚は俺のことを悪く思ってるに違いない」「どうせ会社は俺たちのことなんか」

何かのきっかけで多くの邪念が心に浮かびます。そんな時に全てを一掃するのが「信じて疑わない」です。何もかもを盲目的に信じて自分を見失えと言う意味ではありません。

「この仕事で一旗揚げる」「この人に恩返しする」「この会社で成長し成果を出す」「この人を信じてついていこう」「この人を守るんだ」など信念に近い目的を果たすため、自分の大切な夢や目標を達成するために自分の軸で決めたことに対してだけこの言葉を当てはめましょう。

言い換えれば根拠のない自信、絶対にそうなるという諦めない心、前向きな思い込み。そしてうまくいった自分を鮮明にイメージする潜在意識の活用。自分の脳裏に将来のあるべき姿のイメージを刷り込むことになります。言葉は言霊。それを周囲だけでなく自分にも言い続けることが大事です。私の場合は自分で未来にそうなると勝手に決めてしまっていました。その未来を信じて疑っていなかったからこそ受賞していない賞の受賞スピーチの練習までしていたのです。

会社員であれば、自分が所属する会社、自分が扱う商品、自分自身、これらへの信じて疑わない自信があれば大きな成果を出すことができる大きな一歩をすでに踏み出していると言っても過言ではないでしょう。全てがうまくいくとは言いません。私も上記にあげたいくつかの例で言えば新人賞は受賞できなかったわけです。しかし結果的に他のことはよい結果に恵まれました。そしてうまくいかなくてもこのような姿勢で取り組めばそこで得られるものが必ずあります。

まずは自分を信じること。自分を疑わないこと。そんな自分が決めた道を誇りに思うこと。それが「信じて疑わない」ということ。他の誰でもない自分が自分を「信じて疑わない」ことが何かを為す第一歩だと私は思います。そして次の段階では今の自分の環境や周囲の人に感謝できればなおいいですね。


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