こんにちは。
プラザセレクトグループ代表の三谷浩之です。
今回は仕事の中でも改善、新しい仕組み作り、問題や課題の解決などをする場面で特に大切な考えを伝えます。仕事の優先順位をつける時やどこから手をつけていくべきかの判断基準としても使えるでしょう。みなさんは仕事をする時にどこに着眼していますか?この着眼点が大きな成果を出すために必要なポイントです。
締め切りが決まっていて絶対にこの日までに仕上げないといけない仕事はその日までにすることは当たり前ですね。これができないと社会人として話になりません。では期日が同じタイミングだった時に2つの仕事があればどちらを先にやりますか?これは仕事の内容によります。すぐに終わる簡単な方からという見方もあれば、時間のかかる方を先に取り掛かっておくという見方もあります。メールの返信をするとか、社内書類を提出するとかの事業のコアではない仕事の場合はその時々の合理的な判断で決めればいいでしょう。しかし今回のテーマのような仕組みづくりや改善活動などのもう一段上の仕事の場合は簡単な方からやるというような単純な決定ではいけません。この時の判断基準が「インパクトが大きい所を狙う」です。要するに会社の業績に大きな影響を与えるところから先にやれということです。
事例として、改善案でコスト削減をしましょうという議題が上がったとします。その場合何のコスト削減から着手するのが良いでしょう?例えば昼休みに電気を消す、コピー用紙は裏紙を使うなどの案が出ることはおおいですね。これをもう少し大きな視点で見れば電力会社自体を見直して基本料の安いところに切り替える、コピー用紙自体を使わずに仕事ができる方法に変えるという案も考えられます。この場合は前者と後者どちらのほうがコスト削減にインパクトを与えるでしょう?当然後者です。前者を行うことは悪いことではありませんが最初にやることではありません。まずやるべきは一回の行動で大きな「額」が削減できるところから手を打つべきです。
毎回100円で購入している物を20%コスト削減できると時間をかけて交渉するのは仕事としては合格点ではありません。それより毎回10,000円で購入している物を1%安く買えるようにした方が成果です。1%と20%のコスト削減を比べて「20%も削減してすごいな」という上司の付け所が悪すぎる。ここで大事なのは「額」です。100円の20%は20円、10,000円の1%は100円です。後者をやれば100円のものがタダで手に入ったと同様です。これが「インパクトが大きい所から狙え」という意味です。
技術者が製造コストを下げるミッションを与えられたなら、その製造工程で最もお金が動いている項目を確認してその構成比が高い項目から改善してコストを削減します。営業が目標数字を与えられたならば最も粗利が高い商品を販売する作戦を考えなくてはいけません。粗利率が同じ前提とすれば100円の商品がヒットして100個売れているからこれを200個売るためにどうするかを考えるよりは、今現在10,000円で3個売れている商品を5個売れるようにすることを検討すべきです。3部門を任されている幹部が業績向上の命を受けたなら管掌部門の中で最も利益が出る部門から順番に作戦を練りましょう。例えば利益が1億円、3000万円、500万円の部門があるなら、まずは1億円の部門から着手です。一番問題が多いのが利益500万円の部門だとしたらここから改善したくなるのが人情ですがその選択は間違いです。最終的にはその問題も解決する必要はありますが、まず最初に着手すべきは額が大きい部門から。同じ1%の改善でも額へのインパクトが違うからです。
みなさんの仕事を見直してください。いろいろなところが気になって全部を何とかしようとがんばるのが普通の人です。しかし人は同時に全てをできません。一旦手を止めてよく見ましょう。あなたが任されている仕事の中で業績に影響を与える最もインパクトが大きい所はどこですか?まずはそこ。大きい順番につぶしていきましょう。それが最も短い時間で成果を上げる方法です。そしてその大きな部分を叩いてしまえば最初にあった小さな部分は勝手に解決している時もあります。
上司からこれを先にやれという命令が出ている場合はそれに従うべきですが、その時にインパクトが大きいものが他にあれば「こっちからの方がいいと思いますがいかがですか?」と言える人になりましょう。その理由を説明すれば「おっ!やるやん」と上司は思うでしょう。注意点としては指示があるのに勝手に順番を変えないこと。上司側も戦略的に敢えて非効率なことをしている時もありますからそこはコンセンサスを取ってやる必要があります。業務のインパクト大きい所を狙って仕事をすればあなたの仕事のインパクトも大きくなり成果がはっきりと表れるでしょう。さあ今からの仕事はよく目を見開いてインパクトが大きい所を狙え!!
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