こんにちは。
プラザセレクト代表の三谷浩之です。
当社の経営計画書に社員の価値観として必要なこととして、『常に本質を探る』と記されています。その解説として、「物事に入るこむ前にどんどんひいて離れてみる。客観的に見つめてこそ今まで気づかなかった真実や大事なことに気づく」とあります。
昨年の冬の話ですが、プラザセレクト恒例の大人の遠足で大谷焼きのろくろ体験をしてきました。社員みんなでワイワイガヤガヤしてろくろをまわして陶器を作ったのですが、先生がろくろを回す時は集中しないと良い作品ができないとおっしゃっていました。そしてその時に社員にアドバイスをしているのを聞いて驚きました。当社の経営計画書にある冒頭の話をそっくりそのまましていたのです。
「神経を集中して手先と指先の力を加減をする。その時に全体を見ていないとどんな形になっているかわからないですよ。手の所だけ見ていたら作りたい形になっていなかったり、いびつになっていたりする。ひいて離れて見ると全体が見える。全体像は近くで見ると見えない。離れると見える。」
さらに続けていました。そのあとのお話も私がよく社員に話すこととそっくり。
「姿勢が良くないと作るものも曲がる。姿勢を良くすることが美しい物を作ることに繋がる」
「学ぶことは真似ること。最初に教えてもらった通りに、しっかり見て聞いて同じように真似る。基本が大事」
当社の社員なら、「社長がいつも言うやつだ」と思うはずです。
陶芸の世界もビジネスの世界も基本は同じだなと思いました。そして、陶芸という体験を通して大切な考え方を体を使って学ぶ。そして同時に経験値も増えるし、社員同士も楽しめる。陶芸体験の大人の遠足は学びが多かったです。
没頭することは大事、のめり込むことは大事です。
しかし没頭してやっていることをやっている最中に、俯瞰的に自分を見つめることが大切です。俯瞰的に、客観的に自分を見ることができれば新しい気付きが生まれます。日々の生活の中でも「離れて見る」は身につけるべき能力であると私は思います。