こんにちは。
プラザセレクトグループ代表の三谷浩之です。
あの人と話していたら心地いいなぁと思う人と出会ったことがあると思います。
要するに話しやすいということです。
話しやすい人、話していて楽しい人に共通するのが、「話がおもしろい!」ということではなく「話を聞いてくれる!」という特徴です。そうです、実は話していて楽しい人とは「話し上手な人」ではなく「聞き上手は人」なのです。
人は自分の話をたくさん聞いてくれる人が好き。だからついつい話してしまうのですね。
それに話を「うん!うん!」と興味を持って聞いてくれるとどんどん自己肯定感が生まれ気分が良くなります。だからまたついつい話してしまう。自分のことを聞いてくれて自己肯定感も増加するから楽しくてあっという間に時が過ぎ去ります。
その結果「あの人と話していたら時間が経つのがあっという間。楽しかったぁ。またあの人と一緒に時間を共有したいなぁ」という印象が残るのです。
私も営業として駆け出しのころによく上司に言われていました。
「営業は相手の話を聞くことが大事」と。
よく営業は押しが強く口がうまいとか言う人がいますが決してそうではありません。
私が見てきた中で口数が多く、ぺちゃくちゃしゃべる人で売れる人はいません。
その逆で継続的にトップセールスになる人はだいたい聞き上手で、商談中もほとんどの時間お客様の方がしゃべっています。相槌を打ち、的確な質問で相手のニーズを引き出し、その考えを整理してあげる術に長けています。するとお客様はこの人なら安心、この人に任せようというお気持ちになりご発注いただいているケースが多いと思われます。
まずは聞くことが大事。
自分だって、自分の話を一生懸命聞いてくれる人に好感を持ちます。
話を遮られたり、マシンガンのようにしゃべられたり、こちらの言うことを受け止めてくれない人とは話を長くしたいと思わないはずです。
そこで会話のポイントです。私が駆け出し時代に教えてもらった相手が心を開いてくれる会話のゴールデンルールです。
『 語って ⇒ 質問 ⇒ 共感 ⇒ リピート 』
この順番に話をすると、大半の人はたくさん話してくれますしこちらに好印象を持ってくれます。注意深く人の会話を観察していると話しやすい人はこの流れに沿って会話をしている場合が多いです。それが生まれ持ったものなのか、訓練によって後天的に身につけたのかはわかりませんがとにかくこの会話の流れを身につければ、心地いいだけにとどまらずきっと人間関係を円滑にします。
語って … イントロトーク。 例「そういえば、おいしいカレーの店見つけたんだ」
質問 … 相手へ質問。 例「カレー好き?」
<相手> 「俺カレー好きだよ」
共感 … ここで相手の言葉に対して共感して聞いているよという行為を示す。
例「そっか、そっか、うんうん(時に相槌もいれる)」
リピート … 共感した後、すかさず相手の言葉をリピート。
例「〇〇君、カレー好きなんだ~」
この間僅か数秒。
そしてこの流れで会話が進むとこのあとほぼ100%の人が無意識に行う動作があります。
それは「うん」「はい」「おう」などの発声と共に、肯定のうなずきです。
<相手> 例「うん、俺カレー好きなのよね。」
そして結構な割合でこのあと勝手にしゃべります。
「だって俺ココイチにしょっちゅう行くもん」とか、「辛い物が好きでさ」とか。。
そのように何か付け足しの言葉をつけてくれたら、さらに共感⇒リピートです。
特に付け足しの言葉がなければ再度、語って⇒質問の流れです。
「へー(カレー好きなんだ)、最近はいろんなルー売ってるし家で作ったりもするの?」
「家では作らないかな。外が多い」
「そっか、そっか、外でカレー食べることの方が多いんだね」
「うん、そうだね、家で作るのは面倒だし」
「そうだね、作るの面倒だよね、特に洗い物とかも出るしね。そしたら料理はあんまりしないの?」
「料理はしないかな。・・・なんたらかんたら・・・」
と言う風に会話が広がっていきます。
質問をして共感、リピートを繰り返せば、相手側から自分の情報を公開してくれます。
それらに対してさらに質問、共感、リピートを繰り返せばどんどん会話は弾みます。
決して「えっ、カレー嫌いなの。俺はカレー好き。だってさ・・・」などと持論を語り始めてはいけません。それは相手との距離が縮まった後からすることです。
自分の話をしてはいけないという事ではなくて、それは心が近づいてからすることだということです。
いかがでしょう?
『 語って ⇒ 質問 ⇒ 共感 ⇒ リピート 』
実践すればあなたの大切な人はもっとあなたと話がしたいと思うはずです。
そして相手の気持ちを知ることで、相手が望む何かをしてあげることもできて人間関係はさらに良くなりますね。
それに何より大切なことはこのようなスキルよりも相手のことをもっと知りたいと思う興味と思いやりの心があってこその「心地いい会話」となることは言うまでもありません。