こんにちは。プラザセレクトグループ代表の三谷浩之です。
ビジネスにおいて私が常に意識している鉄則があります。それは松下幸之助氏もおっしゃっていた「利は元にあり」という考え方。当然なるべく原価を抑えた仕入れをすることは大事ですが、なんでもかんでも買いたたけばよいという意味ではありません。強権でそんなことを続けていればいつか自分たちが取引先からも見放され、その方たちは消費者でもあるのですから巡り巡って自社のブランドは下がります。大切なのは適正な価格で仕入れることです。そして仕入れだけでなく、社内の自分たちだけでどうにでもできるオペレーションによって無駄な費用を発生させない努力が必要だと思っています。
新たな事業を立ち上げるとき、プロジェクトを始めるとき。最も重要なのは「スタート時の資金の使い方」です。ここで無駄な出費をしてしまえば、その後どれだけ努力しても回収するのは容易ではなくなります。
例えば、1000万円で事業を開始し年間200万円の利益を出せれば、単純計算で5年で元が取れます。ところが、スタート時に知恵や労力を惜しんでなんとなくお金を使い、1600万円もかけてしまったとする。すると回収には8年かかる。この3年が大きな差となる可能性があるのです。その間に時代が変わり、ビジネス環境が悪化すれば、そもそも回収のチャンスすら失われかねません。
現実にはそこに法人税も銀行金利も乗ってきます。実際の経営では数字上の想定よりずっと厳しい現実が待っているのです。だから私はスタート時にはとことん知恵を絞ります。使うところは惜しまず、削るところは徹底的に削る。このメリハリを最初に持てるかどうかで、ビジネスの未来は大きく変わります。
私自身、会社を興したばかりの頃は今以上に細かく神経を使っていました。お客様が目にするところはきっちりと整えていましたが、社員だけの自分たちしか見えない裏側は徹底的に質素でした。貰えるものはありがたく貰い、再利用できるものは徹底的に活用していました。
「まずは生き残ること」
そのために必要なことを実行していたのです。
この姿勢は今でも変わりません。例えば建売住宅を仕込むときには、土地の仕入れ価格を徹底的に精査します。建築する住宅のプランやコンセプトも、初期費用をできるだけ抑えるよう細かいところまで神経質に設計しています。ただし単なるコストカットではありません。コンセプトにかかわる部分、つまりお客様が「これいいな」と感じてもらえるデザインや機能や住みやすさに直結する部分にはしっかりとお金をかけることが大事です。
昨年からスタートした新規事業の民泊でも同じ。リフォームや家具、インテリアのコストは徹底的に見直してできるだけ無駄を排除しています。しかしお客様が感動するポイント、お客様体験を左右するところには投資していく。これらはコストを惜しまず、むしろ磨きこむことが大事です。
ここで大切なことは「エゴを捨てる」ということです。自分が満足するための装飾や、業績に大きな影響を与えない部分にはお金をかけない。使っても使わなくてもお客様が気にしない、売上に繋がらないことや、費用対効果が悪いものは潔く省く。事業とは自己満足ではありません。利益を生み続けるために冷静に判断しなければならないのです。このように、「使うべきところは使い、抑えるべきところは徹底的に抑える」というメリハリが事業の成否を分けます。
「利は元にあり」
この言葉は古いようでいて、厳しい経済環境である今こそ価値を持つ考え方だと思います。時代の変化が激しい今、スタート時の一歩をどう踏み出すか。妥協なき準備。そこに未来がかかっているのです。
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