こんにちは。
プラザセレクトグループ代表の三谷浩之です。
「事前にここを確認しておけばこんなことにならなかったのに」「先にやっといたから助かった」みたいなことが最近よくあるなぁと感じている今日この頃です。そんな時にふと頭によぎるのがタイトルの『事前の一策、事後の百策に勝る』という言葉。先にちゃんとしておけばあとで大きな問題にならないよ、そうなったときには最初にちゃんとやっておくことに比べたら大変な労力がかかるよという意味です。わかっちゃいるけどできないというのも事実ですが、それをなるべく広範囲にカバーできることがビジネスをうまくやっていくポイントでしょう。社長なら会社経営全般を、社員ならその役職や立場に応じてカバーする範囲が変わります。想像力の豊かさが重要と言っても過言ではないと思います。それに加えて前向きな心配性という性格がある人はこの事前の一策が得意でしょうね。でもただの心配性はビジネスの進捗スピードを遅らせたり、勝負所でチャレンジできないからダメですね。なんでも頃合いっていうのが大事です。話が心配性の方に逸れたので本題に戻します。
事前の一策に必要なことで重要なのは想像力だと私は思います。
「これをしたらこうなるかな?」
「こんなことを言えば相手はこう思うかな?」
「これを先にやっておけば後でこの問題は起きないだろう」
「時代の変化から予測すれば今のうちにこれを社内に導入しておこう」
など、小さなことから大きなことまで全て同じです。
日常の会話からビジネスの長期構想まで想像力は重要。その想像力があればあるほど未来予測に近い想定ができます。それに沿って多くの選択肢(これもまた想像力がないと選択肢が多く出ないのですが)の中から今やっておくべきことを決めてやっておく。こう考えると事前の一策というのはかなり高い能力が必要になりそうです。しかし言葉で書けば難しそうですが経営に近い仕事をする人以外の一般社員や現場リーダーレベルでの仕事をする上では、私も会社員で新人時代から階層を順に過ごしているのでわかりますがそれほどの高等スキルが必要とは思いません。そこで必要な「想像力」は多くの情報を収集した高度な分析が必要な類のものではなく、人としての「思いやり」の度合いに近いと私は思っています。
当社でもお客様からお叱りを受けることがあります。社内では伝達不足や後ろ工程への業務引継ぎで社員同士の摩擦が起きることもあります。これはどの企業も同じでしょう。しかしそのほとんどがこの「思いやり」が足りないということから発生しているように私には見えます。
「このことをお客様にいち早く伝えておこう」
「もう知ってるかもしれないけど念のためお伝えしよう」
「俺がこれを遅れたら〇〇さんの業務が滞るから早くしよう」
これらの少しの思いやりでできる行動をしていないとお客様のお叱りが強くなる、社内の摩擦がひどくなる、それによってリカバリー業務が増え、そこには関係ない部署の人まで巻き込んで対応をしないといけなくなることもあります。ひどい時にはそれが外部の人にまで派生しご迷惑をおかけすることも出てきます。そして残るのは「嫌な気持ち」です。ビジネス上では実損が出ることもあり、これは社員全員の年収にもかかわってくることでしょう。たった一つの確認、声がけ、約束の反故、これくらいのことはいいだろうという甘えが大きな問題を引き起こすトリガーになるのです。まさに事前にやっておけば一策で済んでいたことが事後になるとてんやわんやの百策になるということです。
それでもどうしても期限に間に合わない時は事前に「ごめんなさい」を伝えることです。絶対に外してはいけない大事のことを除いてはそれをしていればみんなそれに合わせて動きます。いつもいつもそんなことをする人は信用を失いますが何らかの事情でたまにそんなことがあるのならばそれでキレまくる人はそうはいないでしょう。「それなら先にこれしておこう」とか「しょうがないな、だったらこれ参考にすれば」みたいなことになるでしょう。事前に言われることで受け手側はそのつもりで動けるのです。それでもビジネスマンとしては期限通りできないことは失格ではありますが、人間関係で言えば上記のようなことで収まります。
ということで『事前の一策、事後の百策に勝る』を日常業務のマイナス面にフォーカスして書きましたが、今のような世の中になった時にフォーカスすれば普段から社内整備をしてIT化、システム化ができていれば時代の変化にもすぐに対応できます。時代の変化についていくのではなく事前にそのような準備をしておくことが素早い対応に繋がります。このような点は経営レベルの人の想像力にかかっていますね。その想像力が少ない経営陣のもとでは現場が厳しくなることは言うまでもありません。それぞれの立場と責任に応じてこのようなことを肝に銘じビジネスにおける想像力豊かな人になることが成功に近づきます。高度レベルの判断が必要な階層でも「自社の社員が働きやすくなる方法は?」「我々の業界がもっとよくなるには?」「当社の商品でお客様がもっと笑顔になってくれるには?」これらの思いやりから生まれる想像力が事前の一策のヒントです。未来では何が起こるかわかりませんがビジネスにおいて想定していなかったは通じません。いかなる時でも対応して結果を出す必要があります。
事前の一策に必要なキーワードは思いやり。自分に関わる相手が困らないようにしてあげようという気持ち一つで事前の一策に繋がるはずです。
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